大久保圭の「アルテ」69話ネタバレ・感想(考察)・無料試し読みを紹介します。
アルテ 69話ネタバレ

作者:大久保圭
出版社:コアミックス / 月刊コミックゼノン
単行本:14巻収録
ネタバレ話数:69話「信じない」
漫画のジャンル:歴史・芸術・アニメ化作品
羊皮紙の貴人とは…
アルテの母はぼろぼろの服を着たアルテのために用意した服を着せます。そんな母に対してアルテは、この家の貴族が「羊皮紙の貴人」である理由を尋ねます。
そんなアルテに彼女の母は過去の事を語り始めます。アルテたちが今いる家はアルテの祖父がお金で買ったものであり、祖父もこの時代の多くの大金持ちたちと同じく、大金を積んで貴族の地位を「羊皮紙一枚」で買ったのです。
しかし、アルテの父は正真正銘の貴族であり、アルテの祖父は貴族の仲間入りをするためにアルテの母を父のもとに嫁がせたのです。
全く知らなかった事実に驚くアルテ。
母に、貴族との繋がりのために父と結婚したのかと問います。それに対して彼女の母は、貴族の父は既に亡くなってしまい、さらにアルテ自身も貴族の身分を捨ててしまったので、この家の叔父たちはとても落胆したのだと話しました。
母親としての責任
アルテは、自分が貴族の家に嫁ぐ道を選んでいれば、叔父たちを落胆させずに済んだのだと気が付きます。
しかしそんなアルテに対し母は、アルテに彼らの事情を気にする必要など全くなく、そもそも貴族の名にこだわること自体が馬鹿馬鹿しいのだと言ってみせました。
アルテの服の支度を終えて部屋を去ろうとする母でしたが、ふとアルテの方に向き直り、本当に犯罪は犯していないのかとアルテに問います。
アルテは真剣な表情で罪を犯していないと答えます。アルテのその言葉を信じる母。
しかし、もしアルテが本当に罪を犯したのであれば自分も共に責任を負うし、アルテが誰かを殺めるようなことがあれば、自分の手でアルテを殺し自分も死ぬ、とアルテに伝えるのでした。
そうすることこそが「母」としての覚悟であると。
戸惑うアルテ
部屋を去ろうとする母に対し、アルテは何故手紙の返事をくれなかったのかと問いかけます。
しかし、彼女は返事をすることなくそのまま部屋を出て行ってしまいました。母親が去って一気に緊張が解け、床に崩れ落ちるアルテ。
母親と話すだけでこれだけ緊張するなんて、と自分でも驚きます。
アルテは鏡に映る自分を見て、母が着せてくれた服が自分のお古であることを思い出し、自分の服を捨てずに残してくれていたのだと知ります。
両親の結婚の所以を知ったアルテ。2人の娘でありながら、両親の事をよく知らなかったことに気が付くのでした。
アルテ 69話の感想(考察)
「アルテ」の69話を読んだ感想です。
イレーネ様と逃亡している理由を明かせないアルテですが、彼女の母は理由を聞くまでもアルテのことを信じたので驚きました。
とても厳しくアルテの生き方に反対していると思っていましたが、アルテのことをとても大事に思っているのだなと心がほっこりしました。
アルテの両親はアルテの将来や絵のこと、結婚のことをめぐってよくケンカをしていたとのことでしたが、アルテの知らない両親の結婚生活はどのようなものなのかとても気になる展開でした。